プラスチックゴミが大変なことに…!プラスチックが引き起こす問題とは?

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今や生活に欠かせない存在となったプラスチック。

しかしプラスチックが引き起こす問題は数多くあります。

今回はそんなプラスチック問題について紹介します。

 


・そもそもプラスチックとは


プラスチックは人工的に合成された樹脂です。本来の樹脂は松脂、漆など樹木から分泌される樹液が固まった物質で、古くから塗料や接着剤、充填材などとして使われていました。

これらの使い勝手の良い樹脂を幅広く使うため、石油や植物由来原料により化学的に合成されたのがプラスチックです。

プラスチックは2種類に分類されます。

熱を加えると軟化し、冷却による固化を繰り返しできる熱可塑性樹脂と、熱を加えることで固まり、冷却や再加熱をしても再び柔らかい状態にはならない熱硬化性樹脂があります。

プラスチックは家電製品や医療機器、航空機などで使用されており、生活に欠かせない存在です。

 


・プラスチックが引き起こす問題とは


① CO2の排出量増加


プラスチックの多くは石油由来の原料によって製造されています。

そのため、化石燃料の採掘・生産・廃棄を含め全ての段階でCO2を発生させ、地球温暖化の原因のひとつになっています。

 


②海洋汚染問題


毎年800万トン以上のプラスチックごみが海に流出しており、このペースだと2050年には海のプラスチックの量が魚の量を上回ると言われています。

海に漂うプラスチックごみをクジラやカメ、ウミドリなどの海洋生物がエサと間違って誤飲したり、絡まってそのまま餓死する場合も。

自然環境の影響で細かくなったプラスチック(マイクロプラスチック)は食物連鎖を通して人間の体に取り込まれ、生殖に関する異常や、免疫力の低下・アレルギーや肥満を引き起こす可能性が考えられています。

 


③ゴミ問題


1950年以降世界で廃棄されたプラスチック製品のうち、約79%の49億トンは埋め立てや投棄によって処分されています。

また、先進国で「リサイクル」と称されているプラスチックごみは、東南アジアを中心に輸出されます。

実際にはリサイクルできない汚れたものや有害なものが多く混入し、そのまま放置され、環境汚染や現地の人たちの健康被害を引き起こしています。

 

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このようにプラスチックは利便性もある反面、多くの問題を引き起こしています。

これをきっかけに、少しずつプラスチック削減に取り組んでみませんか?