あなたは「ベジタリアン」や「ヴィーガン」という言葉を聞いたことがありますか?
Vegewelが2023年1月に実施した調査によると、ベジタリアンの食生活に取り組んでいる日本人は4.5%、ヴィーガンは2.4%という結果になりました。
実は「ベジタリアン」や「ヴィーガン」と言われる食生活をする日本人は近年増えています。
そこで今回は、気になる「ベジタリアン」や「ヴィーガン」の食生活、そしてその食生活をする理由をご紹介します。
・「ベジタリアン」とは?
肉や魚介類などの動物性食品を食べず、野菜などの植物性食品を食べる人を指します。日本では「菜食主義者」とよばれています。
・「ヴィーガン」とは?
肉や魚介類のほか、卵製品や乳製品、蜂蜜を含めた動物性食品を一切口にしない人を指します。日本では「完全菜食主義者」とよばれています。
「ベジタリアン」は定義として卵製品と乳製品を食べるか食べないかが本人の判断にゆだねられていますが、「ヴィーガン」は一切食べません。
①宗教面
ヒンドゥー教とジャイナ教のように菜食主義を奨励している宗教があります。ヒンドゥー教では牛が神聖な動物とされ、牛肉を食べません。
②健康面
がん、高血圧、糖尿病、肥満などの生活習慣病や認知症などを引き起こすリスクが減少するという研究結果が報告されています。
③環境保護面
世界の水資源の3分の1もが畜産業のために消費され、アマゾン森林破壊は91%が畜産業により引き起こされています。
肉の消費量を減らすことで、畜産業界における二酸化炭素(CO₂)、メタンガス(CH₄)の排出、森林破壊、糞尿の不適正処理による水源汚染などを抑制することができます。
④ 動物愛護面
肉や魚介類を食べることは動物愛護の考えに反することから、動物性食品を食べない選択をする人もいます。
⑤経済面
動物性食品よりは安価で手に入る植物性食品。食費を少しでも安く抑える工夫のひとつです。